製品案内


ECON100

ECON100
DINレール組込み型、EtherCAT、CANopen対応マスターコントローラ


・受動冷却型、ARMベースのパワフルなプラットフォーム
・さまざまなお客様の要求に応えるフレキシブルなアプリケーションインターフェイス
・LinuxOS使用
・お客様アプリケーション開発を容易にするADK(アプリケーション開発キット)
・すぐにお使いいただけるEtherCAT、Powerlink MN/CN、CANopen機能
・IXXAT社によるOEM受託開発サービス

IXXAT社のECON100はその開発段階より、さまざまなフィールドアプリケーションの要求に応えられるようにさまざまなアイデアが盛り込まれました。ユニットはファンレス設計にもかかわらず、動作温度範囲は-40℃〜70℃まで拡張され、アプリケーションの要求に対応できるだけの電力とインターフェイスを持っています。
ECON100の基本バージョンは、2×イーサーネットインターフェイス(1×1Gビット、1×100Mビット)、2×CANインターフェイスと2×USBポートを持っています。
追加可能な2つの100Mビットのイーサーネットインターフェイスは、お客様固有のインターフェイスやHMS社のAnybusコンパクトコム、DVI出力、ディジタル/アナログI/Oなどの拡張に使用でき、搭載したFPGAを使うことで、簡単に拡張スロットに追加できます。
ECON100はデュアルコアCortex A9 CPUを使用しています。
内蔵RAMは標準で256Mバイトで1Bバイトまで拡張可能です。OSとプログラムはSDカードのフラッシュメモリに格納されています。

ECON100は、インターフェイス、FPGAテクノロジ、ソフトウェア、サービスをユニークに組み合わせて、柔軟性の高い、製品、サービスを提供します。ECON100は、アプリケーション要求に最適化され、お客様固有のソリューションにもっとも適したプラットフォームといえます。
IXXATではECON100を使ったカスタムなソフトウェアソリューション(たとえばゲートウェイなど)のインプリメントをすばやく、簡単に行えるよう、包括的なLinuxボードサポートパッケージを提供しています。

また、異なるプロトコルのADKを組み合わせることで、たとえば、EtherCATとCANopenの”異種”システムのためのハイパフォーマンスな制御アプリケーションをすばやく簡単にセットアップすることが可能です。

堅牢なメタルハウジングバージョンに加えて、IXXAT社では省スペース化が必要なお客様にボードレベルでの製品を提供します。

ご要望に応じてIXXAT社ではお客様要求項目への適応、アプリケーションのインプリメントなどを承ります。



EtherCAT
EtherCATマスタ機能はacontis社のEtherCATマスタクラスBを使用しています。リンクレイヤを特別に最適化し、ECON100は1ミリ秒以下のサイクル時間で動作します。
EtherCATマスタの実装はインターフェイスドライバを含み、プリインストールされたLinuxOSとともにカスタムのEtherCATマスタの開発、既存アプリケーションのECON100への適合を迅速に行えます。
またECON100は、さまざまなEtherCATネットワークへのソリューションとしても有効です。たとえば、あるシステムではマスタとして動作し、別のネットワークではスレーブとして動作させることも可能です。

CANopen
CANopenのインテグレーションには、IXXAT社のCANopenマスタ/スレーブプロトコルソフトウェアのマルチチャンネルバージョンを使用しています。
すでに世界で実績のあるプロトコルソフトウェアを使用することで、ゲートウェイや測定器などへのECON100の適応や、CANopenネットワークのコントローラのインプリメントを迅速に行えます。
オプションのCANopenマネージャソフトウェアを使用することで、CiA(CAN in Automation)で定義しているネットワークセットアップのサポートやコンフィグレーションマネージャのインプリメントが可能です。
CANopenマネージャソフトウェアは、IEC61131-3のランタイム環境のインプリメントや、装置やシステム内のローカルのCANopenネットワークのインプリメントに最適です。


Powerlink MN/CN
IXXAT社のEPL(Ethernet Powerlink)ソフトウェアをベースにして、ECON100はEPLのMN(マネージングノード)とCN(コントローラノード)のすべての機能をサポートしています。サポートしている標準は、EPSG DS 301 V 1.1.0とEPSG WDP 302- AV 1.0.4です。
MN/CNインプリメントのダイナミックオブジェクトディクショナリは、既存のユーザーオブジェクトだけでなく、実行中のオブジェクト/パラメーターの変更も可能にします。
その中のソフトウェアの大規模な構成とスケーリング機能は最大240のCNとPDOの柔軟な数とサイズを可能にします。
リソースの省実装、Zポートハブ用のFPGAの使用、デュアルコアCPUの最適な使用により、ECON100は200μ秒のサイクル時間を実現しています。
非常に高いアプリケーション要求に対応するには、ECON100のFPGAロジック内のインプリメントを行うことで可能です。たとえば、 DSP 302-Aに従った、冗長マネージングノード、デュアルイーサーネットケーブルの冗長性や、イーサーネットリングの冗長性などです。これらすべては、CPUに追加の負荷をかけることなく行えます。




技術仕様
CPUXilinx Zynq SoC - デュアルコアCortex A9 CPU(Artix 7ファミリのFPGA搭載)
CPUクロック周波数667MHz
FPGA(CPU内)28kロジックセル
(オプション:85kロジックセル)
メモリ256Mバイト DDR-RAM
(オプション:512、または1024Mバイト)
フラッシュ256MバイトSDカード
(産業バージョン、オプション:32Gバイトまで)
オペレーティングシステムLinux
標準インターフェイス1×1000/100/10MビットLAN
1×100/10MビットLAN(EtherCATマスタ用など)
2×CAN(高速、電気的絶縁あり)
オプション外部インターフェイス2×100/10MビットLAN(FPGAデザイン経由)

-1×RS232インターフェイス(1×CANとトレードオフ)
-DVI(特別仕様バージョン)
-ディジタル入出力(オプション拡張ボード:特別仕様バージョン)
-アナログ入出力(オプション拡張ボード:特別仕様バージョン)
-ドライブ制御用NVRAM(オプション拡張ボード)
拡張ボード用内部インターフェイス2×12ビット1MSpsアナログ/ディジタルコンバータ
1×SPI、または1×SDIO、1×I2C、1×UART(14ピンプラグ)
冷却システム受動冷却
使用温度範囲-40℃〜+70℃
パワーサプライ9-32V、1ピンフェニックスコンタクトコネクタ
消費電力4-5ワット(FPGA使用に依存)
ハウジングスチール
保護クラスIP20
マウントDINレールマウント
(DINレールクリップ、またはデスクトップケース)
寸法72×154×105mm
重量900g

オーダ番号
1.01.0271.00051IXXAT Econ 100
1.03.0271.10001EtherCATアプリケーション開発キット
1.03.0271.10002Powerlinkアプリケーション開発キット(ご相談ください)
1.03.0271.10003CANopenアプリケーション開発キット
1.02.0271.00001EtherCATマスタ、クラスB、ランタイムライセンス

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